会社法第一課題
現在、会社法に求められている社会的役割とはなにか。 日本は戦前、財閥が強い力を持っており、「財閥の財閥による財閥のための企業」だと云われていた。そこで女工哀史があったり、農村の婦女子が売られたりといったことが起きている。そのような社会で本当にいいのかという問題が出てきて、資本主義以外の考え方、全体主義や共産主義という考え方が出てきた。そして、戦後の高度経済成長と所得倍増令による個人所得の増加を背景に上場会社の業績も飛躍的に伸びたが、その影では公害問題や政治家に対する賄賂等、大企業の不祥事が相次ぎ、1970年代に大企業は法律上の責任のみでなく社会的責任を負うべきであるという考えが強くなってきた。企業は常に利益至上主義に陥りやすいが、利益さえ獲得できれば何をやってもいいわけではなく、法令が適用されない局面においても、道徳的・社会的規範に従って行動すべきであるとする声が高まった。そこで、1981年商法改正の過程で、会社の社会的責任に関する一般規定として、取締役に対して社会的責任に対応して行動すべき義務を明文化するべきという主張が唱えられるようになったが、内容が漠然としている.. ..  もっと詳しく見る




中央大学通信教育 法学部 会社法  第一課題 2012年  レポート・論文