刑事政策

法学部 刑事政策 少年犯罪の処遇と再犯

非行少年の処遇と再犯
 少年法は、少年に大人と同様な刑罰を科すことが少年にとっても社会にとっても著しい弊害を生じたという世界各地の体験をふまえて発展してきた。少年が成人と一緒に監獄に収容されていた時代には、体力のない少年たちは不衛生な環境と過酷な労働により健康が破壊され、死に至ることもあった。また、何度も犯罪を繰り返している成人の囚人の影響を受け、監獄が「犯罪学校」とよばれることもあった。そこで成人とは区別された少年監獄がつくられ、次いで、刑罰よりも教育や治療に重点を置いた処遇がなされるようになった。本レポートでは、罪を犯した少年の処遇について、初めに江戸時代以降の日本の歴史を述べる。その後具体的な施設などでの処遇についてその長所・短所をふまえつつ述べ、最後に再犯との関わりを考察する。
 まず日本の歴史を述べる。江戸時代には少年は成人よりも寛大に扱われていた。しかしそれは成人よりも刑罰をやや軽くするといった程度であり、少年独自の処遇があるわけではなく、基本的には成人と同じ処遇を受けていた。明治時代に入ると法整備が進んだ。少年を15歳・10歳・7歳で分け、年齢段階別に重い刑罰から逃れやす.. .. もっと詳しく見る



少年犯罪と少年法



法学部 刑事政策 少年犯罪の処遇と再犯   レポート・論文

中央大学通信教育 法学部 刑事政策 第4課題 (2013年度) 合格レポート

中央大学通信教育 法学部 刑事政策 第4課題 2013年度 刑事政策 第4課題 高齢者犯罪の動向と対策

1、高齢者犯罪の意義
我が国の現代社会は人口の高齢化が進行している高齢化社会である。従来から高齢者は身体能力や判断力の衰えから犯罪の被害者側であると解されているが、近年では犯罪の加害者としての高齢者が著しく増加している状況にあり、その対策が刑事政策上重要な問題とされている。警視庁の統計資料によると、我が国の平成23年における刑法犯の検挙人員数のうち、65歳以上の高齢者は4万8千人を越え(『犯罪白書(平成24年度版)』3‐4‐1‐1図)、検挙人員総数の1割を越える状況にある(同書1-1-1-5図)。社会が高齢化すれば犯罪者も高齢化するのが一般であるが、近年の高齢犯罪者の増加の勢いは高齢者人口の増加を遥かに上回る結果を示しており(同書4-4-1-2図)、社会の高齢化だけでは説明できない要因があるものと思われる。今後、少子高齢化が進行すればこの状況は一層明確になり、それに伴う適切な対応が必要である。
2、高齢犯罪者の動向
近年の高齢者犯罪の傾向としては窃盗や詐欺等の財産犯が多く、また、暴行などの粗暴犯や介護疲れによる親族殺人等の.. .. もっと詳しく見る



推薦図書 犯罪白書〈平成20年版〉高齢犯罪者の実態と処遇
犯罪白書〈平成20年版〉高齢犯罪者の実態と処遇



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高齢者犯罪の動向と対策